| クリームのエリック・クラプトンとジンジャー・ベイカー、トラフィックのスティーヴ・ウィンウッド、ファミリーのリック・グレッチの4人が結成したスーパーグループ、ブラインド・フェイス。しかし、このスーパーグループの活動期間は半年ほどであっけなく分裂。69年に発表された、唯一のアルバム「Blind Faith」は、ロック・ファンならば一度は手にしたアルバムではないでしょうか。
クリームとトラフィックは何となく知ってるけど、リック・グレッチって誰? ファミリーってどんなバンドなの? と、他のメンバーに比べ彼の知名度のあまりの低さに、70年代はロック・ビギナーだった私は、煮え切らない疑問を抱く事になりました。
さて、その疑問に答えてくれたのが、レコード・コレクターズの91年8月号。ゴドリー&クリームの表紙で、特集は「10ccとゴドリー&クリーム」、次の次の次に「ファミリーのアルバム」とやっと出てくる辺りに、このバンドの人気の無さが窺い知れようというもの。
ファミリーはロンドンから、68年7月、アルバム「Music In A Doll's House」でデビュー。R&Bやブルースに根ざした音楽を基調にしながらも、ロック変革期を汲み取ったプログレッシヴでファンキーな展開は、いち早くバンドの個性とした確立されました。中でも、ロジャー・チャップマンのいぶし銀の塩辛いボーカルは、英国特有の渋さを滲ませ、たちまち虜になっちゃいます。69年2月、セカンド「Family Entertainment」を発表するが、リック・グレッチがブラインド・フェイスに引き抜かれ脱退。以後、ロジャー・チャップマンとギターのチャーリー・ホイットニーが核となるものの、メンバー・チェンジが重なり、73年に解散。7枚のアルバムを残しています。
ところが、翌年、チャップマンとホイットニーは「Chapman Whitney Streetwalkers」を発表。このアルバムには、旧知のリック・グレッチやジム・クリーガンも参加。75年の「Downtown Flyers」からはストリートウォーカーズとしての活動となりました。このグループは4枚のアルバムを発表し、77年に解散。最後のアルバム「Live」は、軽快なギターにチャップマンのヴィヴラートが飛び跳ね心沸き立つ「Chilli Con Carne」、振幅の大きなうねりが会場を揺らす「Toenail Draggin'」、ライヴならではのやり取りがスリリングな「Mama Was Mad」、ファミリーのアルバム「Bandstand」からライヴには欠かせない名曲「My Friend The Sun」と「Burlesque」、彼らならではのグルーヴ感がたまらない「Can't Come In」など、グループの魅力が十二分に詰まった最高のライヴ・アルバムです。
その後、ロジャー・チャップマンはソロで活躍してます。
ブラインド・フェイスから入り込んだ名も知らなかったバンド、ファミリー、ストリートウォーカーズ。知名度は低いかもしれませんが、彼らはブリティッシュ・ロックを語る上では絶対に外す事が出来ない素晴らしいバンドですぞ! |
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